肝切除術後日の患者のドレーンから黄褐色の排液がみられた。考えられる原因はどれか…
肝切除術後日の患者のドレーンから黄褐色の排液がみられた。考えられる原因はどれか。
- ⑴ 黄 疸黄疸は血中ビリルビンの上昇により皮膚や眼球結膜が黄染する所見です。ドレーン排液が黄褐色になる直接の原因を説明する用語ではありません。
- ⑵ 出 血術後の出血では排液が赤色から暗赤色の血性となります。黄褐色という性状には合いません。
- ⑶ 腹 水腹水は淡黄色で透明な漿液性の排液としてみられます。胆汁のような濃い黄褐色にはなりません。
- ⑷ 胆汁漏胆汁は黄褐色を呈するため、肝切除の断面や胆管からの胆汁漏が排液の性状の原因として最も考えられます。
解説
正解は⑷です。肝切除術後にドレーンから黄褐色の排液がみられた場合は、切離した肝断面や胆管の損傷部から胆汁が漏れている胆汁漏を第一に考えます。胆汁は黄褐色から緑褐色を呈するため、術直後の血性の排液が漿液性へ変わる通常の経過とは明らかに異なります。胆汁漏は腹腔内感染や胆汁性腹膜炎につながるため、排液の性状・量の変化、発熱、腹痛の有無を観察して速やかに報告します。出血であれば血性、腹水であれば淡黄色で透明な漿液性となり、黄褐色という性状は説明できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成