鼻中隔前方からの出血への対応で正しいのはどれか。
鼻中隔前方からの出血への対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 仰臥位にする。仰臥位では血液が咽頭へ流れ込み、誤嚥や悪心・嘔吐を起こす危険があります。座位でやや前傾の姿勢をとらせます。
- ⑵ BellocqVベロックZタンポンを挿入する。ベロックタンポンは鼻腔後方からの出血で、前方からの圧迫では止血できない場合に医師が行う処置です。前方出血への最初の対応ではありません。
- ⑶ KiesselbachVキーゼルバッハZ部位を圧迫する。鼻出血の多くはキーゼルバッハ部位から起こるため、鼻翼を挟むように圧迫して止血するのが基本の対応です。
- ⑷ 咽頭に流れてきた血液は飲み込むよう説明する。血液を飲み込むと胃を刺激して悪心・嘔吐を招き、出血量も把握できなくなります。口腔内に流れた血液は吐き出させます。
解説
正解は⑶です。鼻出血の大半は鼻中隔前方のキーゼルバッハ部位から生じるため、この部位を外側から母指と示指で鼻翼を挟むように圧迫して止血します。体位は座位でやや前傾とし、血液が咽頭へ流れ込まないようにします。仰臥位では血液が咽頭に流れて誤嚥や悪心を招くため避けます。ベロックタンポンは前方からの圧迫で止まらない後方からの出血に用いる処置です。咽頭に流れてきた血液は飲み込ませず吐き出させ、出血量の把握と嘔吐の予防に努めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成