入院中のA さんの親族と名乗る者から「急用があるためA さんと話をさせてほしい」…
入院中のA さんの親族と名乗る者から「急用があるためA さんと話をさせてほしい」と病棟に電話があった。看護師の対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 「用件を教えてください」用件を尋ねる前提として入院している事実を認めたことになり、その時点で個人情報を漏らしてしまいます。用件の内容にかかわらず答えられません。
- ⑵ 「このままおつなぎします」相手が本当に親族であるか電話では確認できません。無断で本人につなげば、入院の事実の漏洩や、患者が望まない相手との接触を招く危険があります。
- ⑶ 「A さんにかけ直してもらいます」折り返しを約束することは入院している事実を認めることと同じです。また患者本人の意向を確認せずに連絡を取らせることになります。
- ⑷ 「A さんという方が入院中かどうかはお答えできません」入院の有無自体が個人情報であるため、電話で本人確認ができない相手には答えられないと伝える対応が守秘義務にかなっています。
解説
正解は⑷です。患者が入院しているという事実は、それ自体が守秘義務の対象となる個人情報です。電話では相手が本人の親族であるかを確認できないため、入院の有無を答えることも、患者本人につなぐことも、本人に折り返させることもできません。したがって、入院しているかどうかをお答えできないと伝える対応が適切です。あらかじめ患者本人から「この人からの連絡は取り次いでよい」という意思が示されている場合や、面会・連絡に関する希望を入院時に確認しておく運用が、こうした場面での判断の助けになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成