A ちゃんの入院中、母親は一度も自宅に帰らずに付き添いを続けている。入院3 日の…
次の文を読み103〜105 の問いに答えよ。A ちゃん(2歳、男児)は両親、兄(5歳)の4人家族である。3日前から発熱が続くため、母親と一緒に外来を受診した。診察の結果、川崎病と診断され、個室に入院となり左手背に点滴静脈内留置針が挿入された。入院中は母親が希望し、A ちゃんに付き添っている。A ちゃんに γ-グロブリン療法とアスピリンの内服が開始されることになった。看護師が γ-グロブリン療法の開始のために訪室すると、A ちゃんは不機嫌にぐずって泣いている。
A ちゃんの入院中、母親は一度も自宅に帰らずに付き添いを続けている。入院3 日の朝に看護師が訪室したところ、母親が「夫から電話があって、A の入院後、兄がほとんど寝ずに大泣きしているらしく、私は心配です」と話している。母親への看護師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 病室内でA ちゃんと兄を面会させてよいと伝える。急性期は個室管理であり、幼児の面会は感染の面から制限されます。
- ⑵ A ちゃんのことに集中するべきであると伝える。母親の心配を否定する対応で、きょうだいへの配慮も欠けています。
- ⑶ 兄と関わる時間を持てるよう母親に帰宅を促す。母親と過ごす時間をつくることが、兄の分離不安を和らげる直接の方法です。
- ⑷ 退院の可否を医師と相談すると伝える。退院の可否は病状で決まります。きょうだいの状況で決めるものではありません。
解説
正解は⑶です。5歳の兄は母親と離れたことで分離不安が強まり、夜も眠れず泣いていると考えられます。母親が一度帰宅して兄と過ごす時間をつくることが、兄の不安を和らげる直接の方法になります。付き添いを交代する方法を一緒に考えることも大切です。川崎病の急性期は個室管理であり幼児の面会は制限されます。Aちゃんに集中するよう伝えることは母親の心配を否定し、退院の可否は病状で決まる事柄です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成