A さんの手術は局所麻酔下で行われ、10 分程度で終了した。手術中および手術直後…
次の文を読み97〜99 の問いに答えよ。A さん(81 歳、女性)は夫(86 歳)と2人で暮らしている。高血圧症で内服治療をしているが、血圧のコントロールはできている。両眼に老人性白内障があり、老人性難聴のために補聴器を使用している。認知機能は問題なく、日常生活動作〈ADL〉はほぼ自立している。1年前から両眼の羞明、霧視が強くなり、視力が低下して趣味の編み物ができなくなってきた。また、家の中を移動するときに小さな段差につまずいたりドアにぶつかるなど、歩行時の転倒の危険性が増えた。A さんは自宅での生活を安全に送りたい、趣味を続けたいという希望があり、10 日間程度の入院で両眼の超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術を行うことになった。
A さんの手術は局所麻酔下で行われ、10 分程度で終了した。手術中および手術直後のバイタルサインに問題はなく、病室に戻ってきた。A さんは眼痛や頭痛、気分不快などの症状はなく、「無事に終わって良かった」と話している。手術後のA さんへの説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 手術直後から点眼する。点眼は医師の指示した時間から始めます。手術直後からではありません。
- ⑵ 洗顔は手術の翌日から行う。洗顔は感染を防ぐため数日から1週間ほど控えます。翌日からではありません。
- ⑶ 手術後24 時間はベッド上で安静にする。局所麻酔の短時間の手術であり、24時間の床上安静は必要ありません。
- ⑷ 医師の許可があるまでは頭を振る動作をしない。眼内レンズのずれや創の離開を防ぐため、頭を振る動作を控えてもらいます。
解説
正解は⑷です。白内障手術の後は、眼内レンズがずれたり創が開いたりするのを防ぐため、頭を強く振る動作や、下を向いて重い物を持つ動作、目をこすることを医師の許可があるまで控えてもらいます。点眼は指示された時間から始め、直後にすぐ始めるわけではありません。洗顔と洗髪は感染を防ぐため数日から1週間ほど控えます。局所麻酔で短時間の手術のため、24時間の床上安静も必要ありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成