採血時に操作を誤ったため溶血し、採血管内の血漿が暗赤色になってしまった。この血漿…
採血時に操作を誤ったため溶血し、採血管内の血漿が暗赤色になってしまった。この血漿の電解質濃度を測定したときに、本来の値よりも高くなるのはどれか。
- ⑴ 塩化物イオン塩化物イオンは細胞外に多く、溶血の影響を受けません。
- ⑵ 重炭酸イオン重炭酸イオンも溶血で高くなることはありません。
- ⑶ カリウムイオン細胞内に多いため、赤血球が壊れると血漿へ流れ出ます。
- ⑷ カルシウムイオンカルシウムイオンは溶血で高くなることはありません。
- ⑸ ナトリウムイオンナトリウムは細胞外に多く、溶血の影響を受けません。
解説
正解は⑶です。カリウムは細胞内に多く含まれ、細胞外である血漿にはわずかしかありません。そのため赤血球が壊れると細胞内のカリウムが血漿へ流れ出し、実際より高い値になります。ナトリウムと塩化物イオンは細胞外に多いため、溶血の影響をほとんど受けません。カルシウムと重炭酸イオンも溶血で高くなることはありません。細胞の内と外での分布の違いで理解しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成