A 君(小学6年生)は病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫の治療を続けてい…
A 君(小学6年生)は病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫の治療を続けていた。現在、肺転移があり終末期にある。呼吸障害のため鼻腔カニューレで酸素(2L/分)を吸入中である。A 君の食事摂取量は減っているが意識は清明である。1 週後に院内で卒業式が予定されている。A 君は「卒業式に出席したい」と話している。看護師のA 君への対応として適切なのはどれか。
- ⑴ 両親に判断してもらおうと話す。本人が意思を示しており、親に委ねることは意思を退けます。
- ⑵ 今の状態では出席は難しいと話す。できない理由を先に伝えると、本人の願いを閉ざしてしまいます。
- ⑶ 出席できるように準備しようと話す。どうすれば実現できるかを一緒に考える姿勢が求められます。
- ⑷ 出席を決める前に体力をつけようと話す。終末期であり、体力の回復を条件にすると機会を失います。
解説
正解は⑶です。終末期にあっても、A君は意識が清明で自分の希望をはっきり伝えています。卒業式に出たいという願いは、これまで院内学級で学んできた歩みを締めくくる大切な意味をもちます。酸素や車椅子を用意し、短時間の出席にするなど、どうすれば実現できるかを一緒に考える姿勢が求められます。難しいと伝えることや、両親に委ねることは本人の意思を退けることになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成