産褥2日。A さんから会陰縫合部の疼痛の増強はないが、離開の不安から排便ができな…
次の文を読み106〜108 の問いに答えよ。A さん(30 歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第2度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。分娩3時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥1日のA さんのバイタルサインは、体温36.8 ℃、脈拍72/分、血圧118/70 mmHg であった。子宮底は臍下1横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。乳房緊満(−)、乳管開口数は左右とも4、5本。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。
産褥2日。A さんから会陰縫合部の疼痛の増強はないが、離開の不安から排便ができないと訴えがあった。看護師は縫合部の異常がないことを確認した。A さんは妊娠中の便秘はなかった。看護師の対応で優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 産褥体操をA さんに勧める。役立ちますが、不安が残ったままでは効果が限られます。
- ⑵ 水分を多く摂るようA さんに勧める。役立ちますが、不安への働きかけが先になります。
- ⑶ 医師に緩下薬の処方について相談する。薬に頼る前に、不安を取り除くことが先になります。
- ⑷ 縫合部の離開の心配はないことをA さんに説明する。原因である不安に働きかけ、排便につながります。
解説
正解は⑷です。縫合部に異常がないことを確かめたうえで、いきんでも離開しないと伝えることが、不安を取り除いて排便につながります。原因が不安にあるので、まずそこへ働きかけます。体操や水分、下剤も役立ちますが、不安が残ったままでは我慢を続けてしまいます。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成