検査の結果、A さんは労作性狭心症と診断され、硝酸薬、カルシウム拮抗薬および抗血…
次の文を読み91〜93 の問いに答えよ。A さん(56 歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症が疑われたため検査をすることになった。脂質異常症の既往がある。
検査の結果、A さんは労作性狭心症と診断され、硝酸薬、カルシウム拮抗薬および抗血小板薬を内服することになった。その後、外来通院を続け、以前と同様に負荷のかかる作業もできるようになった。内服治療から1か月後、胸部の圧迫感が強くなり、時々左上腕から前腕にかけての放散痛も出現するようになったため、経皮的冠動脈形成術〈PCI〉を受けた。カテーテルは右大腿動脈から挿入されていた。手術中から抗凝固療法を実施している。手術直後の観察項目として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 乏尿の有無造影剤による影響は、もう少し後にみます。
- ⑵ 皮膚の黄染皮膚の黄染は、この処置では起こりません。
- ⑶ 出血の有無抗凝固療法中であり、出血しやすくなっています。
- ⑷ 両足背動脈の触知足の血流が途絶えていないかを、確かめられます。
- ⑸ 穿刺部位の感染徴候感染の徴候は、数日たってから現れます。
解説
正解は⑶と⑷です。太い動脈に管を入れており抗凝固療法も行っているため、穿刺した部位からの出血や皮下の血腫に注意します。また、血のかたまりで足の血流が途絶えていないかを、両足の背の動脈が触れるかどうかで確かめます。乏尿や黄染、感染は直後の観察項目ではありません。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成