A さんの運動負荷心電図検査(トレッドミル運動負荷試験)の結果(別冊No. 7)…
次の文を読み91〜93 の問いに答えよ。A さん(56 歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症が疑われたため検査をすることになった。脂質異常症の既往がある。
A さんの運動負荷心電図検査(トレッドミル運動負荷試験)の結果(別冊No. 7)を別に示す。このときの心電図の所見で適切なのはどれか。
- ⑴ 発作時はST 低下がある。労作時に血液が足りなくなり、変化が現れます。
- ⑵ 発作時はP 波が低下している。心房の波の低下は、みられません。
- ⑶ 安静時は異常Q 波がある。異常な深い波は、心筋梗塞の所見です。
- ⑷ 安静時は冠性T 波がある。冠性の波も、心筋梗塞でみられます。
- ⑸ 安静時と発作時ともにQRS 幅が拡大している。波の幅の拡大は、みられません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。労作性狭心症では、体を動かして心臓の酸素の需要が増えたときだけ血液が足りなくなり、心電図の基線が一時的に下がる変化が現れます。安静時には心電図が正常に戻ります。異常な深い波や冠性の波は心筋梗塞の所見で、波の幅の拡大もみられません。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成