Aさんは「家事は私の仕事だ。息子にも他人にも任せられない」と言い、夕方になると、…
次の文を読み118、119 の問いに答えよ。Aさん(89 歳、女性)は、認知症と診断されており、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準はランクⅡb である。定年退職後の長男(66 歳、未婚)との2人暮らし。Aさんは「役所の世話になるのは嫌だ」と言い、要介護認定を受けることを承諾していなかった。しかし、Aさんが室内で転倒したことをきっかけに、要支援1の判定を受け介護予防訪問看護が導入された。
Aさんは「家事は私の仕事だ。息子にも他人にも任せられない」と言い、夕方になると、歩いて5分程度のスーパーマーケットへ買い物に行くことが長年の習慣となっている。最近、夜になっても帰宅せず、長男が探しに行くとスーパーマーケットから離れた公園のベンチに座っていることが数回あった。長男は訪問看護師に「母は私が後をついてきたと思い込んで怒るんです。このままでは心配です」と相談した。看護師が長男へ助言する内容で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 「先に公園で待っていてはどうですか」待っていても、迷うことは防げません。
- ⑵ 「ホームヘルパーの利用をお勧めします」役所の世話を、本人が嫌がっています。
- ⑶ 「Aさんに買い物はやめるよう話しませんか」誇りを傷つけ、反発を招きます。
- ⑷ 「荷物を持つという理由で同行してはどうですか」自尊心を傷つけずに、安全を守れます。
解説
正解は⑷です。買い物は長年の習慣で本人の誇りでもあるため、やめさせずに続けられる形を探します。荷物を持つという自然な理由で一緒に行けば、本人の自尊心を傷つけずに安全を守れます。先回りや利用の勧め、やめるよう話すことは、怒りや混乱を招きます。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成