Aさん(23 歳、初産婦)。妊娠20 週に初めて助産師外来を受診した。Aさんは、…
次の文を読み42〜44 の問いに答えよ。病院の助産師外来において、初回の妊婦健康診査時に、すべての妊婦を対象に自記式質問紙を用いてパートナーからのDV〈ドメスティック・バイオレンス〉のスクリーニングを導入することになった。
Aさん(23 歳、初産婦)。妊娠20 週に初めて助産師外来を受診した。Aさんは、DV〈ドメスティック・バイオレンス〉のスクリーニングの結果が陽性であった。助産師が状況を聞くとAさんは「夫は仕事がうまくいかないと家で暴れる。先日、突き飛ばされて、肩をぶつけた。おなかを蹴られたこともある。これまで一人で悩んでいました。でも、誰にも言わないでください」と話した。Aさんの左肩にはあざがあった。このときの助産師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ Aさんの両親に情報提供をする。本人の同意なしに、情報を伝えることはできません。
- ⑵ Aさんが帰った後、警察に通報する。信頼関係が壊れ、支援から離れてしまいます。
- ⑶ 分娩終了後にAさんへの対応を検討する。先延ばしは、危険を放置することになります。
- ⑷ Aさんに配偶者暴力相談支援センターの情報を提供する。安全を確保するための、相談先を伝えられます。
解説
正解は⑷です。腹部を蹴られるなど身体的な暴力を受けており、本人が安全を確保できるよう配偶者暴力相談支援センターの情報を伝えることが最も適切な対応になります。両親への情報提供は本人の同意なしには行えません。誰にも言わないでほしいという訴えを無視して警察に通報すると、信頼関係が壊れて支援から離れてしまいます。対応を分娩後まで先延ばしにすることは、危険を放置することになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成