分娩後3時間に訪室すると「傷がズキズキと痛みます」と訴えた。会陰部の観察をしたと…
次の文を読み39〜41 の問いに答えよ。Aさん(25 歳、初産婦)。既往歴に特記すべきことはない。妊娠経過は順調で、出産直後からの母児同室と母乳哺育とを希望していた。妊娠38 週6日に陣痛発来で入院した。分娩第2期遷延のためオキシトシンを用いて陣痛を促進し、吸引分娩で娩出となった。児は、出生体重2,800 g の男児でApgar〈アプガー〉スコアは1分後、5分後ともに9点であった。分娩所要時間22 時間、分娩時出血量450 mL で、会陰切開縫合術を受けた。分娩後2時間の母児の経過は良好であった。
分娩後3時間に訪室すると「傷がズキズキと痛みます」と訴えた。会陰部の観察をしたところ、創部に軽度の腫脹がみられたが離開や血腫はなかった。このときの対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 会陰部の冷罨法を行う。冷やすことで、腫れと痛みをやわらげられます。
- ⑵ 医師の診察を要請する。診察を要請するほどの所見では、ありません。
- ⑶ 仰臥位を保つよう勧める。創部に体重がかからない姿勢を、勧めます。
- ⑷ 今は鎮痛薬を使えないと説明する。授乳中でも使える鎮痛薬が、用意されています。
- ⑸ 痛みが紛れるよう児を抱くことを勧める。痛みそのものへの対応には、なっていません。
解説
正解は⑴です。創部に離開や血腫がなく軽度の腫脹にとどまっているため、冷罨法によって腫れと痛みをやわらげることが最も適切な対応になります。医師の診察を要請するほどの所見ではありません。仰臥位を保つ必要はなく、創部に体重がかからない側臥位などを勧めます。授乳中でも使える鎮痛薬があるため使えないと説明することは誤りで、痛みを紛らすために児を抱かせることも対応になりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成