新生児蘇生法ガイドライン2010 に基づいて新生児蘇生を行う場合、この時点で正し…
次の文を読み53〜55 の問いに答えよ。Aさん(28 歳、1回経産婦)。妊娠41 週2日、陣痛発来にて入院した。陣痛発来から6時間後に破水し、羊水混濁を認めた。胎児心拍数陣痛図では高度の変動一過性徐脈を認め、吸引分娩で3,700 g の児を娩出した。出生直後に啼泣はなく、出生から30 秒後にはあえぎ呼吸で筋緊張が低下していたため人工換気を開始した。このときの心拍数は6秒間に4回であった。
新生児蘇生法ガイドライン2010 に基づいて新生児蘇生を行う場合、この時点で正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ CPAP を開始する。CPAPは、自発呼吸があるときに用いる方法です。
- ⑵ 気管挿管を検討する。換気で改善しないときは、確実な気道確保を考えます。
- ⑶ あえぎ呼吸は無呼吸と判断する。有効な呼吸ではないため、無呼吸として扱います。
- ⑷ アドレナリンの投与を検討する。換気と胸骨圧迫を行っても改善しないときに考えます。
- ⑸ 胸骨の上部3分の1の部位を圧迫する。胸骨圧迫で押すのは、上部ではなく下部3分の1です。
解説
正解は⑵と⑶です。あえぎ呼吸は有効な呼吸ではないため無呼吸と同じものとして扱い、ただちに人工呼吸を始めます。心拍数は6秒間に4回すなわち40回程度と著しく少なく、人工換気で改善しないときは気管挿管による確実な換気を検討します。CPAPは自発呼吸があるときの方法で、この状況では選べません。胸骨圧迫は下部3分の1を押す手技であり、アドレナリンは換気と胸骨圧迫を行っても改善しないときに考えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成