Aさん(27 歳、女性、未婚)。2年前から精神科に通院し、うつ病の診断にて選択的…
Aさん(27 歳、女性、未婚)。2年前から精神科に通院し、うつ病の診断にて選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉を内服している。発症時には希死念慮があったが、現在の症状は内服によって落ち着いている。最終月経から5週経っても月経がなく、市販の妊娠検査薬で陽性であったため産婦人科を受診した。経腟超音波検査で子宮腔内に15 mm の胎囊を認めた。Aさんは「うつ病があるので今後どうなるか不安です」と言う。助産師の説明内容で適切なのはどれか。
- ⑴ パートナーとの入籍を勧める。入籍は、助産師が立ち入って勧める事柄ではありません。
- ⑵ 人工妊娠中絶の適応となると伝える。うつ病があること自体は、中絶の適応になりません。
- ⑶ 薬の内服をいったん中止するよう勧める。自己判断での中止は、症状の再燃を招いてしまいます。
- ⑷ 薬について精神科の主治医に相談するよう勧める。服薬の判断は、精神科の主治医と相談して決めます。
解説
正解は⑷です。妊娠中の向精神薬は、自己判断で中止すると症状が再燃し、母子ともに危険が高まります。服薬を続けるかどうかは、精神科の主治医と産科医が相談して決めることになるため、まず主治医に相談するよう勧めます。入籍を勧めることは助産師が立ち入る事柄ではなく、うつ病があること自体が人工妊娠中絶の適応になるわけでもありません。気持ちを聴きながら支えていきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成