A さんは破水と診断されて入院した。入院時の内診所見は、子宮口3 cm 開大、展…
次の文を読み48〜50 の問いに答えよ。A さん(28 歳、1 回経産婦)。妊娠38 週5 日。午後1 時に外陰部に液体の流出を感じ、おりものパッドが濡れていたため午後2 時に来院した。今回の妊娠経過中に妊娠33 週ころからくしゃみをすると尿漏れがしばしば生じていた。
A さんは破水と診断されて入院した。入院時の内診所見は、子宮口3 cm 開大、展退度50 %、Station -2 であった。午後5 時に規則的な陣痛が出現して次第に増強した。午後9 時に子宮口8 cm 開大、Station +1、小泉門が10 時方向に触れた。A さんは陣痛時につらそうな表情を浮かべている。体温37.2 ℃、脈拍80/分、血圧120/75 mmHg。胎児心拍数陣痛図で、胎児心拍数基線は正常、子宮収縮のピークと一致する最下点90 bpm で持続時間10 秒の一過性徐脈が出現している。午後9 時の助産診断で正しいのはどれか。
- ⑴ 正常経過回旋も進行も徐脈も、いずれも正常の範囲です。
- ⑵ 回旋異常小泉門が10時方向は、正常な回旋です。
- ⑶ 微弱陣痛陣痛は増強しており、微弱ではありません。
- ⑷ 子宮内感染37.2℃は、感染を示す値ではありません。
- ⑸ 児頭は骨盤内に未固定Station+1で、すでに固定されています。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。経産婦で破水から4時間で規則的な陣痛が始まり、7時間後に子宮口8cm開大、Station+1と順調に進んでいます。小泉門が10時方向に触れるのは第1頭位の正常な回旋で、収縮のピークと一致して10秒だけ下がる徐脈は早発一過性徐脈であり、児頭の圧迫による生理的なものです。体温37.2℃は感染を示す値ではなく、児頭はすでに骨盤内に固定されています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成