午後11 時20 分、性器出血が持続し総出血量1,800 mL となり、気分不快…
次の文を読み42〜44 の問いに答えよ。32 歳の初産婦。身長155 cm、非妊時体重68 kg、非妊時BMI 28.3。妊娠12 週0 日、初診時の妊婦健康診査の血液検査データは、随時血糖85 mg/dL、HbA1c 5.5 %であった。
午後11 時20 分、性器出血が持続し総出血量1,800 mL となり、気分不快を訴えた後、名前の呼びかけに対する応答が困難となった。体温37.1 ℃、呼吸数25/分、脈拍130/分、血圧74/35 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98 %であった。この時点での判断で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 輸血を準備する必要がある。危機的出血にあたり、輸血の準備が必要です。
- ⑵ 痛み止めの坐薬が必要である。この状況で、必要な処置ではありません。
- ⑶ 子宮収縮抑制薬の使用が必要である。収縮を抑える薬は、かえって出血を増やします。
- ⑷ 仰臥位低血圧症候群の可能性が高い。児の娩出後には、起こらない病態です。
- ⑸ ショックインデックスは1.5 を超えている。130を74で割ると、1.5を超えています。
解説
正解は⑴と⑸です。ショックインデックスは脈拍数を収縮期血圧で割った値で、130を74で割るとおよそ1.76となり1.5を超えています。1.5を超える場合は約2,500mLの出血に相当するとされ、産科危機的出血として輸血を準備します。痛み止めや子宮収縮抑制薬は、この状況で必要な処置ではありません。仰臥位低血圧症候群は児の娩出後には起こらないため、意識障害の説明にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成