日齢3 。臍帯血を用いた血液検査で抗SS-A 抗体は陽性であった。体温は37.3…
次の文を読み50~52 の問いに答えよ。A ちゃん(男児)は全身性エリテマトーデスを合併した母から在胎36 週2 日に頭位正常分娩で出生した。出生体重は2,510 g であった。生後1 分の時点でA ちゃんの筋緊張は軽度減弱し、皮膚刺激によってわずかに四肢を動かす様子が認められた。呼吸は浅く不規則で、全身にチアノーゼを認め、心拍数は70/分であった。
日齢3 。臍帯血を用いた血液検査で抗SS-A 抗体は陽性であった。体温は37.3 ℃、心拍数は130/分であった。日齢2 に便色は黒緑色から黄褐色に変化した。現時点で留意すべき疾患はどれか。
- ⑴ 胆道閉鎖症日齢2に便色が黒緑色から黄褐色へ変化しており、胆汁の流れは保たれています。
- ⑵ 新生児感染症体温37.3 ℃、心拍数130/分はいずれも正常の範囲で、感染を示す所見はありません。
- ⑶ 頻脈性不整脈抗SS-A抗体で問題になるのは徐脈をきたす房室ブロックです。頻脈性不整脈ではありません。
- ⑷ 先天性房室ブロック母体の抗SS-A抗体が児の刺激伝導系を傷つけ、先天性房室ブロックを起こすことがあります。
解説
正解は⑷です。全身性エリテマトーデスの母親がもつ抗SS-A抗体は胎盤を通って児に移行し、胎児・新生児の刺激伝導系を傷つけて先天性房室ブロックを起こすことがあります。徐脈の出現に注意し、心拍数と心電図を続けて確認します。日齢2に便色が黄褐色へ変わっており胆道閉鎖症は考えにくく、体温37.3 ℃、心拍数130/分はいずれも正常の範囲で、感染症や頻脈性不整脈を示す所見もありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成