このときの助産師のA さんへの声かけで適切なのはどれか。
次の文を読み41~43 の問いに答えよ。A さん(32 歳、初産婦、会社員)は妊娠32 週0 日である。夫(33歳、会社員)と2 人暮らし。本日は妊婦健康診査のため来院した。身長160 cm、非妊時体重57.0 kg。これまでの妊娠経過は問題ない。「最近、腰痛が気になります」と話す。腹部は柔らかく、子宮収縮の自覚はない。助産師はLeopold〈レオポルド〉触診法で胎児が第1 頭位であることを確認後、安藤による子宮底長の測定法で子宮底長を測定することにした。A さんは15 分前に尿検査を済ませている。
このときの助産師のA さんへの声かけで適切なのはどれか。
- ⑴ 「尿を溜めるために水分を摂りましょう」膀胱が充満すると子宮底が押し上げられ正しく測れません。排尿を済ませてから測定します。
- ⑵ 「気分が悪くなったら左向きになりましょう」仰臥位低血圧症候群に備え、気分不良時は左側臥位になるよう伝えておくことが適切です。
- ⑶ 「測定が終わるまで膝を曲げていてください」子宮底長は両膝を伸ばした状態で測定します。膝を曲げると腹壁がゆるんで値がずれます。
- ⑷ 「測定時は息を大きく吸い込んで止めましょう」息を止める必要はありません。自然な呼吸のまま測定します。
解説
正解は⑵です。子宮底長の測定は仰臥位で行いますが、妊娠32週の妊婦が仰臥位になると、大きくなった子宮が下大静脈を圧迫して静脈還流が減り、仰臥位低血圧症候群を起こすことがあります。気分が悪くなったら左側臥位になるよう、あらかじめ伝えておきます。測定前には膀胱を空にしてもらうため、水分をとって尿をためる必要はありません。膝は伸ばして測定し、呼吸を止める必要もありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成