新生児の消化器症状と疾患の説明として正しいのはどれか。
新生児の消化器症状と疾患の説明として正しいのはどれか。
- ⑴ 中腸軸捻転症は自然軽快することが多い。中腸軸捻転症は腸管の血流が絶たれ壊死に至るため、自然に軽快することはありません。
- ⑵ ミルクアレルギーでは血便が出ることはない。ミルクアレルギーでは腸管の炎症により血便がみられることがあります。
- ⑶ 臍ヘルニアは鼠径ヘルニアよりも嵌頓のリスクが高い。嵌頓のリスクが高いのは鼠径ヘルニアです。臍ヘルニアの多くは自然に治ります。
- ⑷ 胆汁性嘔吐は十二指腸Vater〈ファーター〉乳頭部から肛門側での通過障害によって起こる。胆汁はVater乳頭部から流入するため、それより肛門側の閉塞で胆汁性嘔吐が起こります。
解説
正解は⑷です。胆汁は十二指腸のVater乳頭部から流れ込むため、それより肛門側で通過障害が起これば、胆汁が逆流して緑色の胆汁性嘔吐となります。胆汁性嘔吐は腸回転異常症や中腸軸捻転症などの外科的な疾患を示す重要な所見で、緊急の対応が必要です。中腸軸捻転症は腸管が壊死するため自然には軽快しません。ミルクアレルギーでは血便がみられ、嵌頓を起こしやすいのは臍ヘルニアではなく鼠径ヘルニアです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成