胎児の免疫グロブリンについて正しいのはどれか。
胎児の免疫グロブリンについて正しいのはどれか。
- ⑴ IgM の胎盤通過は単純拡散による。IgMは分子が大きく胎盤を通過できません。単純拡散で移行することもありません。
- ⑵ 母体から胎児へのIgG 移行には能動輸送が働く。胎盤のFc受容体を介したエネルギーを使う輸送であり、能動輸送という説明が正しい記述です。
- ⑶ 胎児血液中にみられる主な免疫グロブリンはIgA である。胎児血中の主な免疫グロブリンは母体由来のIgGです。IgAではありません。
- ⑷ 母体から胎児へのIgG の移行は胎生8 週から開始される。移行が本格化するのは妊娠中期以降で、妊娠後期に急増します。胎生8週からではありません。
解説
正解は⑵です。母体のIgGは、胎盤の栄養膜細胞にあるFc受容体に結合して取り込まれ、エネルギーを使う能動輸送によって胎児側へ運ばれます。移行は妊娠中期ころから始まり、妊娠後期に急速に増えて出生時には母体と同等かそれ以上になります。IgMは分子が大きく胎盤を通れないため、胎児血中にIgMがあれば子宮内感染を疑います。胎児血中の主な免疫グロブリンは母体由来のIgGです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成