骨盤の横断面の図を示す。考えられる疾患はどれか。
骨盤の横断面の図を示す。考えられる疾患はどれか。
- ⑴ 子宮脱子宮脱は子宮が腟口から脱出した状態です。図の所見は子宮の下垂を示していません。
- ⑵ 直腸瘤直腸瘤では腟の後壁が突出します。この図で突出しているのは前壁側です。
- ⑶ 膀胱瘤腟の前壁が膀胱とともに下垂している所見であり、膀胱瘤に当たります。
- ⑷ 子宮下垂子宮下垂は子宮が下がるものの腟口までは達していない状態で、図の所見とは異なります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。骨盤臓器脱は、骨盤底の支持組織がゆるんで骨盤内の臓器が下がる状態で、下垂する臓器によって名前が変わります。腟の前壁が膀胱とともに下がってくるものが膀胱瘤、後壁が直腸とともに下がるものが直腸瘤です。子宮が下がるものは、程度によって子宮下垂や子宮脱と呼ばれます。図に示された断面では、腟の前壁側が突出しているため膀胱瘤と判断できます。どの壁が突出しているかが鑑別の要点です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成