この後の助産師のA さんへの対応で適切なのはどれか。
次の文を読み51~53 の問いに答えよ。A さん(19 歳、初産婦)は高校在学中に妊娠し、卒業後、妊娠38 週で近くのクリニックで出産し、母子ともに経過良好である。A さんは現在、実母と同居している。パートナー(18 歳、アルバイト)は近隣に住み、入籍はしたが同居の予定はない。退院2 週後、市の助産師がA さん宅への新生児訪問を実施した。A さんは「母やパートナーは仕事で忙しく、話をする時間がなくて寂しい。入院時に育児のことを教えてもらったけど、どうしていいか分からなくなることがある。赤ちゃんはよく泣きます。母乳をあげた後、不安なのでミルクを追加しています」と話した。児の前額には脂漏性湿疹がみられた。児の衣服は整っている。母乳分泌は良好で、児の体重増加は60 g/日である。助産師は、児の洗顔と体温調節の方法を指導し、母乳だけで様子を見るように伝えた。
この後の助産師のA さんへの対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 児の乳児院への入所を勧める。育児は成り立っており、児の発育も良好です。乳児院への入所を勧める状況ではありません。
- ⑵ 新生児訪問の2 回目を計画する。孤立感と育児の迷いがあるため、継続して関わる計画を立てることが支援になります。
- ⑶ 実母に育児の相談をするように促す。実母は仕事で忙しく話す時間がとれていません。相談を促すだけではAさんの負担が残ります。
- ⑷ パートナーと早く同居するよう助言する。同居はパートナーと二人で決めることであり、助産師が早く同居するよう助言する立場にはありません。
解説
正解は⑵です。Aさんは19歳で、話し相手がなく寂しさを訴え、育児に迷いも抱えています。母乳分泌は良好で児の体重も順調に増えており、緊急の対応は必要ありませんが、支援を一度きりで終わらせず、次の訪問を計画して継続して関わることが適切です。乳児院への入所を勧める状況ではなく、忙しい実母やパートナーに役割を求める助言は、Aさんの孤立感をかえって強めてしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成