A さん(40 歳、初妊婦)は妊娠11 週0 日。染色体異常を心配して夫と共に産…
A さん(40 歳、初妊婦)は妊娠11 週0 日。染色体異常を心配して夫と共に産婦人科クリニックを受診した。夫婦への説明の内容で正しいのはどれか。
- ⑴ 母親の血液検査で染色体異常の確定診断ができる。母体血を用いる検査は非確定的検査です。確定診断には羊水検査や絨毛検査が必要です。
- ⑵ 先天性疾患の約60 % は染色体異常によって起こる。先天性疾患のうち染色体異常が占める割合はおよそ4分の1です。約60%という数字は誤りです。
- ⑶ 胎児の超音波検査で染色体異常の確定診断ができる。超音波検査でわかるのは所見の有無までで、染色体異常の確定診断はできません。
- ⑷ 染色体異常の確定をするためには、夫婦の染色体検査が必要である。胎児の染色体異常を確定するには胎児側の細胞を調べます。夫婦の染色体検査は必須ではありません。
- ⑸ 母体の年齢からのDown〈ダウン〉症候群の発生リスクは約1 % である。40歳での発生頻度はおよそ1/100であり、約1%という説明は適切です。
解説
正解は⑸です。ダウン症候群の発生頻度は母体の年齢とともに高くなり、40歳ではおよそ100人に1人、約1%とされています。母体血を用いる非侵襲的出生前遺伝学的検査や母体血清マーカー検査、超音波検査はいずれも可能性を示す非確定的検査であり、確定診断には羊水検査や絨毛検査で胎児の染色体を調べる必要があります。先天性疾患のうち染色体異常が占める割合は約4分の1で、6割には達しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成