A さん(30 歳、販売員)は月経不順を主訴に産婦人科を受診した。検査の結果、多…
A さん(30 歳、販売員)は月経不順を主訴に産婦人科を受診した。検査の結果、多囊胞性卵巣症候群〈PCOS〉と診断された。BMI 26.5、血圧126/78 mmHg、既往歴に特記事項はない。下肢浮腫はないが「夕方に足がむくんでいることがあります」と話す。妊娠を希望するA さんに最初に必要な指導はどれか。
- ⑴ 安静安静は切迫流産や切迫早産などで指示される対応で、排卵障害の改善にはつながりません。
- ⑵ 減塩減塩は高血圧への対応です。Aさんの血圧は126/78 mmHgで正常範囲であり、最初に必要な指導ではありません。
- ⑶ 減量肥満によるインスリン抵抗性を和らげ、排卵の回復を促すため、妊娠を希望する人に最初に勧める指導です。
- ⑷ 水分制限夕方の足のむくみは妊娠前の女性にもよくみられる生理的なもので、水分制限は行いません。循環血液量が減り、かえって体調を崩しやすくなります。
解説
正解は⑶です。多囊胞性卵巣症候群では、肥満があるとインスリン抵抗性が強まり、排卵障害がいっそう悪化します。BMIが26.5であるAさんの場合、まず体重を減らすことが排卵の回復につながるため、妊娠を希望する人への最初の指導になります。減量によって月経周期が整い、自然排卵が戻る例は少なくありません。安静や減塩、水分制限は別の病態に対する対応であり、排卵障害そのものを改善する働きはありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成