このときのA さんへの助産師の対応で適切なのはどれか。
次の文を読み39~41 の問いに答えよ。A さん(36 歳、初妊婦)は、夫B さん(44 歳)と2 人暮らしである。妊娠15 週3 日の妊婦健康診査で来院した。妊娠経過は順調である。診察時、A さんは頭痛、食欲不振、疲労感、不眠を訴えた。さらに、助産師に「妊娠は、夫が強く望んでいたんです。実の母との関係はうまくいっていないので、子育てを手伝ってもらおうとは思っていないです」と話した。
このときのA さんへの助産師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 妊娠への思いについて表出を促す。訴えの背景にある妊娠への思いを語ってもらうことが、支援の出発点になります。
- ⑵ 実母に子育ての相談をするように提案する。実母との関係がうまくいっていないと語っており、相談を勧めることは負担になります。
- ⑶ 妊娠を喜ぶ夫の気持ちに寄り添うように励ます。夫の気持ちに寄り添うよう励ますことは、Aさん自身の思いを置き去りにしてしまいます。
- ⑷ 身体的な症状はマイナートラブルであり軽減すると説明する。症状をマイナートラブルと片づけると、心理的な背景を見落とすことになります。
解説
正解は⑴です。Aさんは妊娠を夫が強く望んだものだと語り、実母との関係もうまくいっていないと話しています。頭痛や食欲不振、疲労感、不眠といった訴えの背景に、妊娠を受け止めきれていない気持ちがあることが考えられます。まずは妊娠についてどう感じているかを語ってもらうことが出発点になります。症状をマイナートラブルと片づけたり、実母への相談や夫への配慮を促したりすると、気持ちを聴く機会を失ってしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成