A さんは無事に分娩予定日を迎えた。40 週1 日から前駆陣痛があったが不規則に…
次の文を読み36~38 の問いに答えよ。A さん(25 歳、女性、会社員)は、2 日前に市販の妊娠反応検査薬が陽性だったため、産婦人科クリニックを受診した。学生時代からマラソンを続け、現在も社会人選手として毎日トレーニングをしている。身体所見:身長162 cm、体重43 kg。月経周期:初経は17 歳だったが、周期は不規則で1 年近く無月経だったこともある。超音波検査所見: 子宮内に10 mm の胎囊は確認できたが、胎芽・胎児 および心拍動は確認できず、受胎日も特定できなかった。
A さんは無事に分娩予定日を迎えた。40 週1 日から前駆陣痛があったが不規則になったため自宅で過ごし、40 週3 日の早朝に規則的な陣痛が発来して入院した。入院時のビショップスコアは5 点。5 時間が経過した正午、陣痛は4 ~5 分間隔。陣痛持続時間は1 分。胎児心拍数陣痛図はreassuring fetal status。内診所見は、子宮口3 cm 開大、展退度60 %、Station -1、子宮口硬度やや軟、子宮口位置中央、分泌物なし。A さんはやや疲れた様子で、陣痛間欠時にうとうとしている。助産師の判断した分娩時期で適切なのはどれか。
- ⑴ 分娩開始前である。規則的な陣痛が発来しており、分娩はすでに開始しています。
- ⑵ 分娩第1 期の潜伏期である。子宮口3 cm開大で展退度60%にとどまり、潜伏期の段階にあたります。
- ⑶ 分娩第1 期の加速期である。加速期は子宮口の開大が速く進み始める段階で、まだ達していません。
- ⑷ 分娩第1 期の極期である。極期は開大が最も速く進む段階で、子宮口3 cmでは当てはまりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。分娩第1期は、子宮口が3 cm前後まで開く潜伏期と、その後に開大が速く進む活動期に分かれます。Aさんは規則的な陣痛が始まって5時間が経ったものの子宮口はまだ3 cm開大で、展退度も60%にとどまるため潜伏期にあたります。規則的な陣痛があるので分娩は開始しています。加速期や極期は活動期のなかの段階で、子宮口がより開いてから用いる区分です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成