A ちゃん(4 歳、男児)は幼稚園通園中である。有意語の発語が少なく指示が通じに…
A ちゃん(4 歳、男児)は幼稚園通園中である。有意語の発語が少なく指示が通じにくい、ごっこ遊びをしない、興味を持つおもちゃが限定されている、といった特徴から自閉スペクトラム症と診断されている。最近、不機嫌になって対応に困ることが多くなり、両親はA ちゃんとの関わり方に悩んでいる様子である。児への関わり方の指導で適切なのはどれか。
- ⑴ 遊びの場になるべく多種類のおもちゃを置いておく。おもちゃが多いと刺激が増えて混乱を招きます。環境は整理するほうが落ち着きます。
- ⑵ 興奮状態になった場合は1 人になれる場所に誘導する。刺激の少ない静かな場所で落ち着くのを待つことが、興奮時の基本の関わりです。
- ⑶ A ちゃんに理解できないことは明確な言葉で繰り返し伝える。言葉での繰り返しは伝わりにくく、絵カードなど目で見て分かる方法が有効です。
- ⑷ A ちゃんの機嫌をみてその日のスケジュールをこまめに変更する。予定の変更は強い不安につながります。見通しを立てて一定に保つことが大切です。
解説
正解は⑵です。自閉スペクトラム症の児は刺激に敏感で、情報が多い場所では興奮が高まりやすくなります。興奮しているときは刺激の少ない静かな場所に誘導し、落ち着くのを待つことが基本の関わりです。おもちゃを多く置くと刺激が増えて混乱を招きます。言葉での説明は伝わりにくいため、絵カードなど目で見て分かる方法を用います。予定が変わることは強い不安につながるため、見通しを立てて一定に保つことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成