助産師のA さんへの助言で適切なのはどれか。
次の文を読み53、54 の問いに答えよ。A さん(30 歳、経産婦)は、2 年前に離婚し長女(3 歳)と2 人暮らしだったが、パートナー(36 歳、会社員)と同居後まもなくして妊娠が判明し、婚姻届を提出している。妊娠経過は順調で、妊娠37 週に3,000 g の男児を出産、産後5 日に2,900 g の児とともに退院した。保健センターから委託を受けた助産師は、産後25 日に新生児訪問でA さんの自宅を訪問した。児は母乳栄養で退院時から体重が420 g 増加、活気があり、頭皮、両眉および両頰に丘状の黄色湿疹があり、べたついている。A さんは「沐浴は夫が毎日、ガーゼのハンカチを使って石鹸でしっかり洗っています。沐浴後は母乳を飲ませています」と話す。児の排尿は8 ~10 回/日、排便は2 ~3 回/日程度である。
助産師のA さんへの助言で適切なのはどれか。
- ⑴ 人工乳を追加する。体重は順調に増え排泄も十分です。人工乳を追加する必要はありません。
- ⑵ 湿疹の部位は手で洗う。ガーゼでこすると皮膚を傷つけます。石けんを泡立てて手でやさしく洗うことが適切です。
- ⑶ 肛門刺激を1 日1 回行う。排便は1日2〜3回あり、肛門刺激を行う必要はありません。
- ⑷ 沐浴後は白湯を飲ませる。母乳で水分は足りています。白湯を与えると母乳の摂取量が減ってしまいます。
解説
正解は⑵です。児の湿疹は乳児脂漏性湿疹と考えられます。ガーゼでこすると皮膚を傷つけて悪化するため、石けんを泡立てて手のひらや指の腹でやさしく洗い、しっかりすすいで乾かすよう伝えます。体重は1日およそ20 g増えており排泄も十分なため、人工乳の追加や白湯は必要ありません。排便は1日2〜3回あり、肛門刺激を行う必要もありません。母乳育児を続けながら皮膚の手入れを整えることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成