保育器の管理方法で適切なのはどれか。
次の文を読み50~52 の問いに答えよ。令和4 年(2022 年)3 月1 日、A さん(27 歳、初産婦)は妊娠28 週0 日、自宅で胎動の減少、性器出血、持続的な腹部の痛みを認めた。かかりつけの地域周産期母子医療センターを受診し、直ちに常位胎盤早期剝離と診断され、緊急帝王切開術にてBちゃんを出産した。B ちゃんの出生時の体重は1,300 g、Apgar〈アプガー〉スコアは1 分後2 点、5 分後3 点、10 分後4 点であり、蘇生処置が行われた。その後、重症新生児仮死の診断でNICU に入院し、人工呼吸器が装着され、閉鎖式保育器に収容された。
保育器の管理方法で適切なのはどれか。
- ⑴ 加湿槽へ生理食塩水を給水する。加湿槽には滅菌蒸留水を用います。生理食塩水は塩分が残り細菌の繁殖を招きます。
- ⑵ 保育器の吹出口をシーツで覆う。吹出口を覆うと温風の流れが妨げられ、器内の温度が不均一になります。
- ⑶ 保育器内温度を35 ℃に設定する。極低出生体重児が中性温度環境を保てる設定であり、体温の維持に適しています。
- ⑷ 保育器内湿度を30 % に設定する。不感蒸泄が多いため湿度は高めに設定します。30%では乾燥しすぎます。
解説
正解は⑶です。出生体重1,300 gの極低出生体重児は体温を保つ力が弱いため、中性温度環境を保てるよう保育器内温度を35 ℃前後に設定します。不感蒸泄が多いことから湿度は高めに設定し、30%では乾燥しすぎです。加湿槽には細菌の繁殖を防ぐため滅菌蒸留水を用い、生理食塩水は使いません。吹出口をシーツで覆うと温風の流れが妨げられ、器内の温度が不均一になるため避けます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成