2 時間後、A さんの内診所見は既破水、子宮口3 cm 開大、展退度50 %、S…
次の文を読み47~49 の問いに答えよ。A さん(36 歳、初産婦)は、胎児超音波検査は異常なく、妊娠経過は順調であり無痛分娩を希望している。妊娠40 週5 日、陣痛発来し入院した。医師がカテーテルを硬膜外腔に挿入し、テストドーズをカテーテルに注入し、母児ともに問題ないことを確認した。その後、硬膜外麻酔を開始し、A さんの痛みは和らぎ、息苦しさはなかった。コールドテストにて麻酔が効いている範囲を評価した。
2 時間後、A さんの内診所見は既破水、子宮口3 cm 開大、展退度50 %、Station ±0 であった。胎児心拍数陣痛図で、胎児心拍数は60 bpm で2 分間持続した。このときの助産師の対応で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 体位を変える。体位を変えて子宮や臍帯への圧迫を取り除くことは、すぐにできて効果が期待できる対応です。
- ⑵ 抗菌薬の準備をする。破水後の感染対策は必要ですが、徐脈が続いているこの場面で優先されることではありません。
- ⑶ 医師に診察を依頼する。遷延一過性徐脈は緊急性が高く、医師の診察を受けて次の対応につなげる必要があります。
- ⑷ オキシトシンの点滴を準備する。子宮収縮を強めると胎児の状態はさらに悪化します。この場面では禁忌です。
- ⑸ 医師に硬膜外麻酔薬の投薬追加を提案する。麻酔薬の追加は血圧低下を招き、胎児の状態をさらに悪くするおそれがあります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑶です。胎児心拍数が毎分60回まで下がり2分間続いている状態は遷延一過性徐脈で、胎児の低酸素が疑われる緊急性の高い所見です。まず体位を変えて子宮や臍帯への圧迫を取り除き、同時に医師へ診察を依頼して、急速遂娩を含む次の対応につなげます。オキシトシンの点滴は子宮収縮を強めて胎児をさらに悪化させます。抗菌薬や麻酔薬の追加は、この場面で優先される対応ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成