A さん(39 歳、初産婦)は、妊娠36 週3 日に前期破水で入院した。翌日の午…
A さん(39 歳、初産婦)は、妊娠36 週3 日に前期破水で入院した。翌日の午前7時から陣痛が発来し、内診所見は、子宮口4 cm 開大、展退度60 %、Station -1、子宮頸管の硬度は中、子宮口の位置は中央であった。午前11 時からの胎児心拍数陣痛図(別冊No. 2)を別に示す。このときのアセスメントで正しいのはどれか。
- ⑴ 過強陣痛である。過強陣痛は子宮収縮が強すぎたり頻回すぎたりする状態で、徐脈の波形からは判断できません。
- ⑵ 臍帯圧迫が起きている。羊水の減少により子宮収縮のたびに臍帯が圧迫され、変動一過性徐脈が現れています。
- ⑶ 子宮内感染が起きている。子宮内感染では母体の発熱と頻脈、胎児頻脈がみられます。徐脈の所見とは異なります。
- ⑷ 胎児がアシドーシスである。アシドーシスでは基線細変動が減少します。細変動が保たれていれば当てはまりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。前期破水によって羊水が少なくなると、子宮収縮のたびに臍帯が圧迫され、胎児心拍数陣痛図では変動一過性徐脈が繰り返し現れます。急速に下降し急速に回復する波形が特徴で、臍帯圧迫を示す所見です。基線細変動が保たれていればアシドーシスには至っておらず、子宮収縮の頻度や強さが過剰でなければ過強陣痛でもありません。発熱や母体頻脈がなければ子宮内感染を示す所見ともいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成