回答のために確認すべき情報はどれか。
次の文を読み54、55 の問いに答えよ。A さん(40 歳、1 回経産婦)は、前回の妊娠で妊娠高血圧腎症を発症し、妊娠38 週3 日に2,350 g の男児を帝王切開で出産している。自宅で妊娠反応が陽性となったため産婦人科病院を受診し、妊娠9 週0 日と診断された。医師の診察の後、A さんは助産師に「1 人目は帝王切開で出産しましたが、私は経腟分娩ができるのでしょうか」と相談した。
回答のために確認すべき情報はどれか。
- ⑴ 血圧値血圧値は妊娠高血圧症候群の再発を見るうえで大切ですが、分娩様式の可否を決める情報ではありません。
- ⑵ 流産手術の既往流産手術の既往は子宮内膜への影響を考える材料ですが、子宮破裂の危険とは直接結びつきません。
- ⑶ 子宮筋腫の手術の既往子宮筋層に及ぶ手術の既往は子宮破裂の危険を高めるため、確かめる必要があります。
- ⑷ 帝王切開から妊娠までの期間帝王切開からの期間も検討の材料になりますが、まず確かめるべきは子宮の手術歴です。
解説
正解は⑶です。帝王切開の既往がある人が経腟分娩を試みられるかどうかは、子宮の傷の状態が最も大きな判断材料になります。子宮筋腫核出術のように子宮筋層に及ぶ手術を受けていると、分娩時に子宮破裂を起こす危険が高まるため、既往の有無を確かめる必要があります。血圧値は現在の妊娠経過の評価、流産手術の既往は子宮内膜への影響、帝王切開からの期間も検討の材料にはなりますが、可否を左右する情報としては子宮の手術歴が中心になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成