参加者は「パパクラス」で沐浴を体験した。その後に、助産師がファシリテーターとなり…
次の文を読み39~41 の問いに答えよ。A 助産所では、妊婦健康診査で通院している妊婦のパートナーを対象に「パパクラス」を開催することになった。内容を検討するため、事前に参加希望者に「パパクラス」への受講理由を確認した。受講理由には「妻から沐浴して欲しいと言われているが、具体的な方法が分からない」、「赤ちゃんを触ったことがないので、お風呂で動かれた時にどうしたらよいか分からない」があった。そこで、「パパクラス」は、参加者に沐浴を体験してもらうことを目的とした。助産師が沐浴のデモンストレーションを行い、参加者に体験してもらうことを計画した。
参加者は「パパクラス」で沐浴を体験した。その後に、助産師がファシリテーターとなり参加者同士で話し合う時間を設けた。参加者のB さんから「このクラスに参加して、子どもが生まれたら沐浴できたらいいなと思いました。でも、遅い時間まで仕事をしているので難しいかな」と発言があった。このときの助産師のファシリテーションで適切なのはどれか。
- ⑴ B さんに詳しく勤務状況を尋ねる。個別に尋ねると一対一のやりとりになり、グループでの学び合いにつながりません。
- ⑵ 参加者に子育てが優先されると伝える。子育てが優先されると伝えることは価値観の押しつけになり、参加者を萎縮させます。
- ⑶ B さんに沐浴以外の育児をするように提案する。助言を与えるとファシリテーターではなく指導者としての関わりになってしまいます。
- ⑷ B さんの発言について参加者が意見交換できるように促す。参加者同士が経験を持ち寄って学び合えるよう促すことが、ファシリテーションの役割です。
解説
正解は⑷です。ファシリテーターの役割は、参加者同士の対話を引き出し、互いの経験から学び合える場をつくることです。Bさんの発言は他の参加者も抱えている課題である可能性が高いため、その発言をきっかけに意見を交換できるよう促すことで、働きながら育児に関わる工夫を参加者同士が持ち寄れます。個別に勤務状況を尋ねたり助言を与えたりすると一対一のやりとりになり、価値観を押しつける対応も適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成