A さんは、23 時に子宮口が全開大し、翌日の0 時30 分に3,800 g の…
次の文を読み47~49 の問いに答えよ。A さん(32 歳、初産婦)は、妊娠39 週0 日。2 時に破水感があり、3 時にパートナーとともに来院し、入院した。入院時の検査でBTB 試験紙は青色を示した。8時、陣痛間欠8 分、陣痛発作20 秒で陣痛が開始した。11 時、陣痛間欠8 ~9 分、陣痛発作20 秒、羊水の流出はない。四肢末梢の冷感がある。「お腹の痛みは少しで、腰の方が痛みますが、我慢できます。少し胃のむかつきがあり、朝食は果物だけ食べました」と話す。
A さんは、23 時に子宮口が全開大し、翌日の0 時30 分に3,800 g の男児を出産した。Apgar〈アプガー〉スコアは1 分後9 点。0 時33 分、恥骨結合上の腹壁を圧すると臍帯が腟内に引き込まれ、臍帯を把持して子宮底を軽く叩くと振動が臍帯に伝わる。子宮収縮良好であり、会陰裂傷はⅠ度で産道損傷はない。助産師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 子宮底をマッサージしながら臍帯を強く引っ張る。剝離前に臍帯を強く引くと子宮内反症や臍帯の断裂を起こします。禁忌です。
- ⑵ 子宮収縮薬の投与を医師に依頼する。子宮収縮は良好で、この時点で子宮収縮薬を求める必要はありません。
- ⑶ 胎盤の娩出を行う。まだ剝離していないため、娩出を試みると子宮内反症の危険があります。
- ⑷ 経過を観察する。剝離徴候がそろっておらず子宮収縮も良好なため、経過を観察することが適切です。
解説
正解は⑷です。恥骨結合上の腹壁を圧したときに臍帯が腟内へ引き込まれるのはKüstner徴候が陰性であること、子宮底を軽く叩いた振動が臍帯に伝わるのはStrassmann徴候が陽性であることを示し、いずれも胎盤がまだ剝離していないことを表します。児娩出から3分しか経っておらず、子宮収縮も良好なため、剝離徴候がそろうまで経過を観察します。臍帯を強く引くと子宮内反症を起こす危険があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成