平日の午後2 時、震度6 強の地震があった。地域周産期母子医療センターの産科病棟…
平日の午後2 時、震度6 強の地震があった。地域周産期母子医療センターの産科病棟は建屋が免震構造であったため、内部の被害はほぼなかったがエレベーターが緊急停止した。ニュースでは公共交通機関が運転を中止し、道路の渋滞が起き始めたと報道している。看護管理者の初期対応はどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 災害時小児周産期リエゾンを任命する。災害時小児周産期リエゾンは都道府県が任命します。病棟の管理者が行うものではありません。
- ⑵ 出勤できない夜勤スタッフの勤務調整を行う。交通機関が止まっており夜勤者が出勤できない可能性が高いため、早めの調整が必要です。
- ⑶ 母親と同室している新生児をスタッフステーションに集める。新生児を一か所に集めると母子分離となり、感染や取り違えの危険も生じます。
- ⑷ 非常用電源での分娩監視装置の動作確認をスタッフへ指示する。非常用電源で機器が動くかを確かめ、院内の母子の安全を保つことが初期対応になります。
- ⑸ 被災した地域の連携病院で分娩予定だった産婦の受け入れを決定する。他施設からの受け入れは自施設の状況を把握したうえで、本部と調整して決める後の段階の判断です。
解説
正解は⑵と⑷です。災害の直後は、まず自施設の機能を保つことが管理者の役割になります。交通機関が止まっている状況では夜勤スタッフが出勤できない可能性が高いため、早めに勤務の調整に取りかかります。あわせて分娩監視装置などが非常用電源で動くかを確認するよう指示し、いま院内にいる母子の安全を確かめます。リエゾンの任命や他施設からの受け入れの判断は、都道府県や本部が関わる後の段階の対応です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成