胎児型ヘモグロビン〈HbF〉の特徴で正しいのはどれか。
胎児型ヘモグロビン〈HbF〉の特徴で正しいのはどれか。
- ⑴ 出生後に組織への酸素供給量が増加する。胎児期は結合能力が高く組織へ放しにくい状態です。放しやすくなるのは出生後の変化です。
- ⑵ 低体温では酸素との結合能力が低くなる。低体温では酸素解離曲線が左に寄り、結合能力はむしろ高くなります。
- ⑶ 早産児の臍帯血中ヘモグロビンの約30 % を占める。臍帯血中のヘモグロビンの7〜8割を占めます。約30%という値は低すぎます。
- ⑷ 成人型ヘモグロビン〈HbA〉より酸素との結合能力が高い。酸素解離曲線が左に寄っており、胎盤で酸素を受け取りやすい性質をもちます。
- ⑸ 胎児型ヘモグロビン〈HbF〉を有する赤血球の寿命は約60 日である。赤血球の寿命はおよそ70〜90日です。約60日という値とは異なります。
解説
正解は⑷です。胎児型ヘモグロビンは成人型より酸素との結合能力が高く、酸素解離曲線が左に寄っています。このため胎盤で母体の血液から酸素を受け取りやすく、胎児期の低い酸素分圧のもとでも十分な酸素を運べます。出生後は成人型へ置き換わり、組織へ酸素を放しやすくなります。臍帯血中のヘモグロビンの7〜8割を占め、赤血球の寿命は成人の約120日より短いおよそ70〜90日です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成