妊娠に伴う肺の機能的残気量を低下させる要因はどれか。
妊娠に伴う肺の機能的残気量を低下させる要因はどれか。
- ⑴ 横隔膜の挙上子宮の増大により横隔膜が押し上げられ、胸腔の容積が減って機能的残気量が低下します。
- ⑵ 呼吸数の増加呼吸数の増加は分時換気量を増やしますが、機能的残気量を下げる要因ではありません。
- ⑶ 肺活量の低下妊娠中の肺活量はほぼ保たれます。機能的残気量が下がる要因にもなりません。
- ⑷ 心臓の上方転位心臓の位置の変化は横隔膜の挙上に伴う結果であり、直接の要因ではありません。
- ⑸ 動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉の上昇妊娠中はむしろ動脈血二酸化炭素分圧が低下します。要因にもあたりません。
解説
正解は⑴です。妊娠が進むと大きくなった子宮に横隔膜が押し上げられ、胸腔の容積が減ります。その結果、呼気の終わりに肺に残る空気の量である機能的残気量は2割ほど減少します。このため妊婦は酸素の予備が少なく、低酸素になりやすい状態にあります。呼吸数の増加や肺活量、心臓の位置の変化、動脈血二酸化炭素分圧の変動は、いずれも機能的残気量が下がる直接の要因ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成