A さん(38 歳、初産婦)は40 週0 日、3,000 g の児を正常分娩で出…
A さん(38 歳、初産婦)は40 週0 日、3,000 g の児を正常分娩で出産した。母乳育児を希望しており、母乳栄養のみで退院した。産褥14 日、母乳外来を訪れ「おっぱいが足りていない気がして、ミルクを足した方がいいのか迷っています」と心配そうに話す。本日の児の体重は3,100 g、直近24 時間の授乳回数は10 回で、排便は6 、7 回ある。助産師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 「ミルクを足しましょう」体重も排泄も順調で、人工乳を足す根拠はありません。母乳分泌をかえって減らします。
- ⑵ 「小児科を受診しましょう」児に異常を示す所見はなく、小児科の受診を勧める状況ではありません。
- ⑶ 「どうして母乳が足りていないと感じるか教えてください」不安の中身を聴き取ることで、何に困っているかが分かり、必要な支援につなげられます。
- ⑷ 「毎回授乳の前後に赤ちゃんの体重を測って母乳量を計算しましょう」毎回の体重測定は数値にとらわれて不安を強め、母乳育児を続けにくくします。
解説
正解は⑶です。児は1日の授乳回数が10回、排便も6〜7回あり、出生体重を上回って順調に育っています。母乳が足りないことを示す所見はありません。そこで、Aさんが何をもって足りないと感じているのかを聴き取り、不安の中身を明らかにすることが最初の対応になります。人工乳を足す、小児科を受診する、毎回体重を測るといった対応は、根拠がないまま不安を強め、母乳育児を続けにくくしてしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成