産後1 か月の健康診査で褥婦が「お産した後から、咳やくしゃみをすると少し尿が漏れ…
産後1 か月の健康診査で褥婦が「お産した後から、咳やくしゃみをすると少し尿が漏れます」と話した。子宮収縮は良好で、内診時に子宮頸部の下垂を認めた。バイタルサインは、体温36.4 ℃、脈拍76/分、整、血圧126/70 mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、潜血(-)であった。このときのアセスメントで正しいのはどれか。
- ⑴ 切迫性尿失禁である。切迫性尿失禁は急に強い尿意が起こって漏れるもので、状況が異なります。
- ⑵ 安静が必要な状態である。安静ではなく、骨盤底筋体操を続けることで改善します。
- ⑶ 骨盤底筋群の弛緩がある。腹圧で漏れることと子宮頸部の下垂が、いずれもこれを示します。
- ⑷ 下部尿路系の炎症を起こしている。尿蛋白・尿糖・潜血がいずれも陰性で、感染の所見はありません。
解説
正解は⑶です。咳やくしゃみで腹圧がかかったときに尿が漏れるのは腹圧性尿失禁で、妊娠と分娩で伸びた骨盤底筋群がまだ回復していないことを示します。子宮頸部の下垂も同じ原因によるものです。急に強い尿意が起こる切迫性尿失禁とは異なります。安静ではなく骨盤底筋体操を続けることで改善します。尿蛋白・尿糖・潜血がいずれも陰性で、感染を示す所見はありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成