胸骨圧迫の手技で正しいのはどれか。
次の文を読み47~49 の問いに答えよ。A さん(38 歳、1 回経産婦)は妊娠経過中、特に異常の指摘はなかった。妊娠37 週2 日、妊婦健康診査時の胎児心拍数陣痛図で胎児の遷延性徐脈を認めたため緊急帝王切開術でB ちゃん(女児)を出産した。帝王切開の手術中、羊水混濁は認めなかった。B ちゃんは出生時、自発呼吸がなく筋緊張も低下していた。すぐに蘇生の初期処置を行ったが自発呼吸は出現せず、聴診で心拍数40/分のため出生後1 分からバッグマスク換気にて人工呼吸を開始した。その後、有効な換気ができていることを確認しつつバッグマスク換気を継続したが児の心拍数上昇が認められず、胸骨圧迫を行うことにした。
胸骨圧迫の手技で正しいのはどれか。
- ⑴ 一本指法一本指法は新生児の蘇生では用いられません。
- ⑵ 両母指法胸郭を包んで母指で押す方法で、深さが安定し疲れにくくなります。
- ⑶ 片手法片手法は小児の心肺蘇生で用いる手技です。
- ⑷ 両手法両手法は成人の心肺蘇生で用いる手技です。
解説
正解は⑵です。新生児の胸骨圧迫は、両手で胸郭を包み、左右の母指を重ねるか並べて胸骨の下1/3を押す両母指法で行います。この方法は圧迫の深さが安定し、術者が疲れにくいため推奨されています。圧迫と人工呼吸は3対1の比で、1分間に圧迫90回・換気30回の割合で行います。一本指法や片手法、両手法は成人や小児の手技で、新生児の蘇生では用いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成