A さんは、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬〈低用量ピル〉の内服開始前に乳…
次の文を読み41~43 の問いに答えよ。A さん(25 歳、未婚)は初経が11 歳で、半年前からの無月経を主訴に婦人科医院を受診した。妊娠の可能性はない。ホルモン検査は、プロゲスチン投与で消退出血なし、エストロゲンとプロゲスチンを投与した後に消退出血あり、卵胞刺激ホルモン〈FSH〉正常値、黄体化ホルモン〈LH〉低値、ゴナドトロピン放出ホルモン〈GnRH〉負荷試験に反応ありという結果であった。
A さんは、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬〈低用量ピル〉の内服開始前に乳がんの検査を受け、右乳癌と診断された。医師からは手術と放射線療法、術後10 年間のホルモン療法が必要と説明を受けた。A さんから妊孕性温存について相談を受けた助産師の説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「妊孕性温存には公的保険が適用されます」公的医療保険は使えません。自治体の助成制度を利用します。
- ⑵ 「胚凍結保存は卵子凍結保存より妊娠率が高いです」卵子だけを凍結する方法より、その後の妊娠に至る率が高くなります。
- ⑶ 「医師に相談して治療開始を遅らせてもらいましょう」がんの治療開始を遅らせることは勧められません。
- ⑷ 「化学療法を受けないので妊孕性温存の必要はありません」10年間のホルモン療法も妊孕性に影響するため、検討が必要です。
解説
正解は⑵です。胚(受精卵)の凍結保存は、卵子だけを凍結する方法よりも、その後の妊娠に至る率が高いことが知られています。未婚の場合はパートナーの有無によって選べる方法が変わるため、正しい情報を整理して伝えます。妊孕性温存には公的医療保険は使えず、自治体の助成制度を利用します。がんの治療開始を遅らせることは勧められず、ホルモン療法も長期にわたるため妊孕性に影響します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成