在胎30 週2 日、緊急帝王切開で出生した男児。新生児蘇生時に気管挿管と胃管挿入…
在胎30 週2 日、緊急帝王切開で出生した男児。新生児蘇生時に気管挿管と胃管挿入を行い、人工呼吸を継続しつつNICU に入院した。入院時の胸部エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。また胃液のマイクロバブルテストの結果はveryweak であった。この疾患について正しいのはどれか。
- ⑴ 男児より女児に多い。発症は女児より男児に多くみられます。
- ⑵ 気管洗浄が治療に有効である。治療は人工肺サーファクタントの気管内投与です。
- ⑶ 肺のコンプライアンスが上昇する。肺胞がつぶれやすくなるため、コンプライアンスは低下します。
- ⑷ 母親の糖尿病罹患が発症のリスク因子である。児の高インスリン血症でサーファクタントの産生が遅れ、危険が高まります。
- ⑸ 出生前の母体への抗菌薬投与が発症予防に有効である。予防に有効なのは出生前の母体へのステロイド投与です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。呼吸窮迫症候群は肺サーファクタントの不足で肺胞がつぶれやすくなる病気です。母親が糖尿病だと、児の高インスリン血症によってサーファクタントの産生が遅れるため、発症の危険が高まります。発症は女児より男児に多く、肺のコンプライアンスは低下します。治療は人工肺サーファクタントの気管内投与で、気管洗浄ではありません。予防に有効なのは出生前の母体へのステロイド投与です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成