陣痛開始から10 時間が経過した。陣痛間欠6分、発作40 秒。内診所見は、子宮口…
次の文を読み42〜44 の問いに答えよ。A さん(29 歳、経産婦)は妊娠38 週0日。不規則な子宮収縮を主訴に午後2時に来院した。妊娠経過は良好であった。児の推定体重は3,400 g。胎児心拍数陣痛図では陣痛間欠8分、発作40 秒。胎児心拍数基線140 bpm、基線細変動は正常で、一過性頻脈があり、一過性徐脈は出現していない。血性分泌物はない。陣痛開始しており入院となった。胎児心音は、母体の右側、臍棘線上中央で聴取できた。内診所見は、子宮口5cm 開大、展退度50 %、Station −1。矢状縫合は横径に一致し、小泉門は9時方向、同じ高さで大泉門が3時方向に触知できた。
陣痛開始から10 時間が経過した。陣痛間欠6分、発作40 秒。内診所見は、子宮口8cm 開大、展退度80 %、Station +1。胎児心拍数陣痛図では胎児心拍数基線140 bpm、基線細変動6〜25 bpm。最下点100 bpm、回復まで20 秒の変動一過性徐脈が2回みられた。A さんは「昨夜からあまり眠れていない」と話し、疲れた様子である。助産師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 経過観察する。すでに遷延しており、見守るだけでは改善しません。
- ⑵ 院内の階段昇降を促す。疲労が強い産婦に、階段昇降を勧めることはできません。
- ⑶ 帝王切開術の準備をする。胎児の状態は保たれており、帝王切開を準備する段階ではありません。
- ⑷ 子宮収縮薬の使用を医師に相談する。陣痛を強めて分娩を進めることが、現状に合った対応です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。10時間が経過しても陣痛間欠6分、発作40秒と弱く、分娩が遷延しています。産婦の疲労も強く、このままでは分娩がさらに長引きます。変動一過性徐脈は軽度で基線細変動も保たれているため、子宮収縮薬の使用を医師に相談して分娩を促すことが適切です。経過観察や階段昇降では状況は変わらず、帝王切開の段階でもありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成