A さんは、初診時には妊娠に困惑した様子で「お金もないし、相手も分からないので育…
次の文を読み42〜44 の問いに答えよ。A さん(21 歳、初産婦、未婚)。高校卒業後、友人を頼りに上京したが、定職がなく不定期のアルバイトで収入を得て生活をしている。元来、月経周期が不規則であり、最近は長期間無月経であったが気にせず過ごしていた。3日ほど前から下腹部に時々痛みを感じ、腫れた感じがするため、産婦人科医院を受診した。診察前の尿検査で妊娠反応陽性、超音波検査で子宮内に胎児が確認され、児頭大横径55 mm。子宮底長20 cm、腹囲66 cm。最終月経の開始日は6か月前である。現在交際中のパートナーはなく、3か月前までは複数の男性との交際歴があり胎児の父親は不明であるという。
A さんは、初診時には妊娠に困惑した様子で「お金もないし、相手も分からないので育てる自信がない。両親にも伝えていない」と話した。助産師はA さんにまず両親に連絡を取ることを勧めた。2回目の受診時、A さんは「お父さんもお母さんも怒っていたけど、生まれたら実家で一緒に育てようと言ってくれた。産みたいと思う」と明るい表情で話した。A さんは助産師と相談の上、現在の産婦人科医院で分娩してから、児とともに退院後すぐに実家に帰って生活することを予定した。助産師がA さんのサポートのために分娩前から連絡をとる関係機関で適切なのはどれか。
- ⑴ 保育所就労や保育の調整は、出産後に検討する課題になります。
- ⑵ 警察署事件性はなく、連絡を取る相手ではありません。
- ⑶ 児童相談所虐待が疑われる状況ではなく、現時点では対象外です。
- ⑷ ハローワーク就労支援は、産後の生活が整ってからの課題です。
- ⑸ 市町村保健センター母子保健の窓口として、継続した支援を担う機関です。
解説
正解は⑸です。Aさんは未受診の期間が長く、経済的な基盤も弱い若年の母親で、退院後は実家で育児を始めます。市町村保健センターは母子保健の窓口として、新生児訪問や育児支援を継続して担うため、分娩前から連絡を取っておくことが適切です。保育所やハローワークは出産後の課題、警察署や児童相談所は現時点では対象外です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成