この胎児心拍数陣痛図の徐脈性変化の原因で最も適切なのはどれか。
次の文を読み53、54 の問いに答えよ。A さん(33 歳、初産婦)。自然妊娠し、産婦人科病院で妊婦健康診査を受けており妊娠経過は順調であった。子宮底部前壁に4cm 大の子宮筋層内筋腫が指摘されていた。妊娠38 週の妊婦健康診査では児の推定体重2,860 g、羊水量正常で胎盤位置は子宮底部の後壁であった。妊娠39 週2日、午後10 時に陣痛が開始して来院した。体温37.4 ℃、心拍数85/分、血圧125/75 mmHg。内診所見は頭位、子宮口6cm 開大、展退度80 %、Station ±0、未破水で入院となった。入院時の胎児心拍数陣痛図(別冊No. 1)を別に示す。
この胎児心拍数陣痛図の徐脈性変化の原因で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 臍帯圧迫臍帯圧迫では、変動一過性徐脈が現れます。
- ⑵ 子宮筋腫子宮筋腫が徐脈の原因になることはありません。
- ⑶ 母体発熱母体発熱では、徐脈ではなく胎児頻脈が現れます。
- ⑷ 胎児発育不全発育不全そのものが、早発一過性徐脈の原因にはなりません。
- ⑸ 産道による児頭圧迫児頭の圧迫で迷走神経が刺激されて起こる生理的な変化です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。子宮口6cm開大で児頭が下降する時期に、子宮収縮に合わせて現れ、収縮の終わりとともに戻る徐脈は早発一過性徐脈です。これは産道による児頭の圧迫で迷走神経が刺激されて起こる生理的な変化で、胎児の低酸素を示すものではありません。臍帯圧迫では変動一過性徐脈、低酸素では遅発一過性徐脈が現れます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成