妊娠39 週3日。A さんは、破水後に来院し、入院した。羊水混濁なし。児は頭位、…
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。A さん(38 歳、初産婦)。妊娠26 週3日。身長160 cm、体重64 kg(非妊時体重60 kg)。本日の75 gOGTT で負荷前105 mg/dL、1時間値190 mg/dL、2時間値160 mg/dL であり、妊娠糖尿病と診断された。
妊娠39 週3日。A さんは、破水後に来院し、入院した。羊水混濁なし。児は頭位、推定胎児体重3,600 g。2時間後に自然に陣痛発来し、分娩は順調に経過した。入院から8時間後に児頭は娩出されたが、肩甲がひっかかり娩出されない。この時のA さんへの助産師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 子宮底圧迫法を行う。肩甲をさらに嵌入させてしまうため行いません。
- ⑵ 児頭を下方に牽引する。強い牽引は、上腕神経叢麻痺や骨折を招きます。
- ⑶ 恥骨結合の上から肩甲を押す。前在肩甲を押し下げ、恥骨の下から出す方法です。
- ⑷ McRoberts〈マックロバーツ〉体位をとる。骨盤の傾きを変えることで、肩甲が通りやすくなります。
- ⑸ 指を児の腋窩に入れ腕を解出する。これらの方法で解決しないときに検討する手技です。
解説
正解は⑶と⑷です。肩甲難産では、まず両股関節を強く屈曲するマックロバーツ体位をとり、恥骨結合の上から前在肩甲を押し下げます。この2つを同時に行うことで多くは解決します。子宮底圧迫法は肩甲をさらに嵌入させ、児頭の下方への牽引は上腕神経叢麻痺を招き、腋窩からの腕の解出は最後に検討する手技になります。時間との勝負になるため、手順を体で覚えて速やかに行うことが求められます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成