A さん(75 歳)。性器脱と診断され、ペッサリーの挿入により症状が改善していた…
A さん(75 歳)。性器脱と診断され、ペッサリーの挿入により症状が改善していた。最近、帯下に少量の出血が混じるため産婦人科を受診した。ペッサリーと接する腟壁に浅いびらんがあり、少量出血を認める。超音波検査では子宮、付属器は正常で、子宮頸部の細胞診では異常はない。出血の改善に有効な腟錠の成分はどれか。
- ⑴ イソコナゾールカンジダ腟炎に用いる抗真菌薬です。
- ⑵ エストリオール腟粘膜を厚くすることで、びらんと出血が改善します。
- ⑶ プロゲステロンプロゲステロンでは、腟粘膜の萎縮は改善しません。
- ⑷ メトロニダゾールトリコモナス腟炎に用いる薬です。
- ⑸ クロラムフェニコール細菌に対する抗菌薬であり、原因が異なります。
解説
正解は⑵です。高齢期はエストロゲンの減少で腟粘膜が薄くなり、ペッサリーとの摩擦でびらんや出血が生じやすくなります。エストリオール腟錠で粘膜を厚くすることで、びらんが治り出血も改善します。イソコナゾールはカンジダ、メトロニダゾールはトリコモナス、クロラムフェニコールは細菌への薬で、原因が異なります。ペッサリーの定期的な交換と、腟の状態の観察もあわせて続けていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成