A さん(32 歳、経産婦)。夫と長女(2歳半)との3人暮らし。妊娠24 週2日…
A さん(32 歳、経産婦)。夫と長女(2歳半)との3人暮らし。妊娠24 週2日の妊婦健康診査に実母および長女と3人で来院した。待合室にいるA さんの左腕には、肘を中心に広範囲に包帯が巻かれており、助産師はドメスティック・バイオレンス〈DV〉を疑った。助産師の最初の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 警察に通報する。本人の同意なく通報すると、かえって危険が高まります。
- ⑵ A さんに包帯を巻いている理由を尋ねる。家族の前で尋ねても、本人は事実を話せません。
- ⑶ A さんと1対1で話ができる場所を確保する。安心して話せる場所を確保することが、最初の対応です。
- ⑷ A さんの実母に包帯を巻いている理由を尋ねる。実母に尋ねることは、本人の意思を無視する対応です。
- ⑸ A さんにDV スクリーニングの自記式調査票の記入について説明する。同席のままでは、正直に記入することができません。
解説
正解は⑶です。DVが疑われる場面では、加害者や家族が同席していると本人は事実を話せません。まず実母や長女から離れ、1対1で安心して話せる場所を確保することが最初の対応になります。包帯の理由を待合室で尋ねることや実母に聞くこと、同席のまま調査票を説明することは、かえって本人を危険にさらします。安全が確かめられたうえで、支援先の情報を手渡すことにつなげます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成