A さんに対するアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
次の文を読み42、43 の問いに答えよ。A さん(48 歳、女性)。夫と28 歳の長女との3人暮らしで、出版社に勤務している。不正出血を主訴として婦人科の診療所を受診した。既往歴に特記すべきことはない。月経周期は順調であったが、6か月前から月経がなく、少量の出血が時々みられる。身長150 cm、体重48 kg(半年前より変化なし)。婦人科診察では子宮および付属器に異常は認められなかった。A さんは最近体調に不安を感じており、助産師に「会議中などに突然暑くなって汗をかき、動悸がして困ることがあります。物忘れも増え、何をするにもおっくうです。夫は仕事中心で、私の話を聞いてくれません。娘がまもなく結婚して独立するので、その準備であわただしい毎日でした。この先、夫と2人きりになるかと思うと憂うつです」と相談があった。
A さんに対するアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 若年性認知症が疑われる。物忘れは更年期にみられる症状で、認知症ではありません。
- ⑵ 急性ストレス障害が疑われる。突発的な出来事はなく、急性ストレス障害は該当しません。
- ⑶ 視床下部性無月経が疑われる。48歳の無月経は、閉経の過程として説明できます。
- ⑷ 血管運動神経性障害を認める。ホットフラッシュは、血管運動神経性の代表的な症状です。
- ⑸ 家族の発達課題がストレスの原因になっている。娘の独立という家族の発達課題が、負担の背景にあります。
解説
正解は⑷と⑸です。突然の熱感と発汗、動悸はホットフラッシュと呼ばれる血管運動神経性の症状で、更年期の代表的な訴えです。また娘の結婚と独立という家族の発達課題が重なり、空の巣症候群と呼ばれる心理的な負担が背景にあります。物忘れは更年期にみられる症状で認知症ではなく、無月経も閉経の過程にあたります。更年期の症状と、家族の状況の両面から支援を考えることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成